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相続登記、自分でやろうとしていませんか?実は9割の方が知らない落とし穴
「親が遺してくれた大切な不動産、相続登記の手続きが必要になった。でも、専門家に頼むと費用がかかりそうだし、なんとか自分でできないだろうか…」
このようにお考えになるのは、とても自然なことです。費用を少しでも抑えたいというお気持ちは、私もよく分かります。
しかし、その一歩を踏み出す前に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。実は、ご自身で相続登記を進めようとした方の多くが、予想外の壁にぶつかり、途中で挫折してしまうという現実があるのです。
相続登記は、単に書類を作成して提出するだけの簡単な作業ではありません。法律の専門知識を必要とする複雑な手続きであり、多くの時間と大変な労力がかかります。さらに、2024年4月からは相続登記が義務化され、正当な理由なく手続きを怠ると10万円以下の過料が科される可能性も出てきました。
この記事では、ご自身で手続きを進める場合と、私たち司法書士にご依頼いただく場合の違いを徹底的に比較し、司法書士に依頼する本当のメリットをお伝えします。この記事を読み終える頃には、あなたにとって最善の選択肢がきっと見つかるはずです。
「自分でやれば無料」は本当?自分でやる場合と司法書士依頼の費用・時間比較
多くの方が「自分でやれば費用はかからない」と思いがちですが、残念ながらそれは誤解です。ご自身で手続きを行う場合でも、必ず必要になる「実費」が存在します。ここでは、費用、時間、手間、そして精神的な負担という4つの観点から、両者を比較してみましょう。

| 比較項目 | 自分でやる場合 | 司法書士に依頼する場合 |
|---|---|---|
| 費用 | 実費のみ(登録免許税、書類取得費など) | 実費 + 司法書士報酬(事案により異なりますが、目安として当事務所では7万円~15万円程度を想定するケースが多くあります。正確な金額は初回相談後に見積りします) |
| 時間 | 数十時間~(調査、書類収集、作成、法務局とのやり取りなど) | 数時間~(司法書士との打ち合わせ、書類への署名押印など) |
| 手間 | 非常に多い(役所・法務局への複数回の訪問、複雑な書類作成) | 非常に少ない(基本的に司法書士に任せられる) |
| 精神的負担 | 大きい(手続きの不安、不備への懸念、期限への焦り) | 小さい(専門家に任せる安心感) |
自分でやる場合の費用内訳と隠れたコスト
ご自身で相続登記を行う場合、司法書士への報酬はかかりませんが、以下の費用(実費)は必ず発生します。
- 登録免許税:不動産の固定資産税評価額の0.4%
- 書類取得費用:戸籍謄本、住民票、印鑑証明書、固定資産評価証明書など(数千円~数万円)
- その他:法務局や役所への交通費、郵送費など
そして、最も見落とされがちなのが、「あなたの貴重な時間と労力」という目に見えないコストです。平日の昼間に何度も役所や法務局に足を運んだり、慣れない法律書類の作成に頭を悩ませたり…その時間は、本来、お仕事やご家族と過ごすために使えたはずの時間ではないでしょうか。単純な金額だけでは測れない、大きな負担が隠れているのです。
司法書士に依頼した場合の費用相場とサービス範囲
司法書士に相続登記を依頼した場合、上記の「実費」に加えて「司法書士報酬」が発生します。報酬額は事案の難易度によって異なりますが、一般的には7万円~15万円程度が目安です。
「やっぱり高いな…」と感じるかもしれません。しかし、この費用には、以下のような専門的なサービスがすべて含まれています。
- 相続人の調査・確定(複雑な戸籍謄本の収集)
- 相続財産の調査
- 法的に有効な遺産分割協議書の作成サポート
- 正確な登記申請書の作成
- 法務局への登記申請代理
- 登記完了後の権利証(登記識別情報)の受け取り
つまり、相続登記に関わる煩雑で専門的な手続きのほぼすべてを、あなたに代わって正確かつ迅速に進めるための費用なのです。当事務所の具体的な費用については、料金一覧のページでも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
当事務所に寄せられる「自分でやろうとして挫折した」方のリアルな声
「費用を抑えたくて、自分で相続登記を始めたのですが…」
そう言って当事務所の無料相談にお越しになる方は、決して少なくありません。皆様、最初は「なんとかなるだろう」と思ってスタートされるのですが、現実の壁は想像以上に高く、厚いようです。
ある方は、平日に休みを取って法務局の相談窓口へ向かいました。しかし、そこで告げられたのは「相談は予約制です」という一言。その日は予約の案内だけで終わり、貴重な一日が無駄になってしまったそうです。しかも、次の予約が取れるのは数週間も先…。
また、別の方は、相続人がご兄弟や甥・姪にまで及ぶ複雑なケースでした。亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本をすべて集めるだけでも一苦労。本籍地が全国に点在していたため、各役所とのやり取りに心身ともに疲れ果ててしまった、と話してくださいました。
「相続した不動産を早く売却したいのに、手続きが進まない」
「やっと書類を提出したと思ったら、法務局から何度も不備の連絡が…。電話で説明されても、何がどう間違っているのか全く理解できない」
「最近話題のAIに登記申請書を作らせてみたら、あっけなく補正(修正指示)になった」
これらは、すべて当事務所に寄せられたご相談からの一例です。皆様、貴重な時間と労力を費やした結果、途方に暮れて専門家のもとを訪れます。当事務所にご相談いただくことで、戸籍収集や法務局対応などの負担を軽減できる可能性があります。まずは状況を確認させてください。
時間だけじゃない!司法書士に依頼する5つの本質的なメリット
司法書士に依頼するメリットは、単に「時間が節約できる」だけではありません。手続きの正確性、精神的な負担の軽減、そして将来的なリスク回避といった、お金には代えがたい本質的な価値があります。

①複雑な戸籍収集から解放される
相続手続きの最初の関門が「戸籍謄本の収集」です。亡くなった方(被相続人)の「出生から死亡まで」の連続した戸籍謄本をすべて集めなければならず、これだけでも大変な作業です。
特に、相続人が兄弟姉妹や甥・姪になる場合は、さらに複雑になります。亡くなった方の両親の出生から死亡までの戸籍も必要になるなど、収集範囲が格段に広がり、数十通もの戸籍を集めるケースも珍しくありません。これらの膨大で煩雑な作業から、完全に解放されることは大きなメリットです。
②正確な遺産分割協議書で将来のトラブルを防ぐ
相続人が複数いる場合、誰がどの財産を相続するかを話し合い、「遺産分割協議書」を作成します。この書類は、単なる話し合いのメモではありません。法的に効力を持つ重要な契約書です。
例えば、不動産の所在や地番などを登記簿どおりに正確に記載しなければ、登記申請は受け付けてもらえません。記載内容に曖昧な点や不備があると、後になって「そんなつもりじゃなかった」と親族間のトラブルに発展する火種にもなりかねません。司法書士が作成する正確な遺産分割協議書は、円満な相続を実現し、将来の紛争を未然に防ぐための「お守り」にもなるのです。
③登記漏れや関連手続きのミスがなくなる
ご自身で手続きをすると、私道(公衆用道路)の持分や、登記されていない建物(未登記建物)など、見落としがちな財産の登記が漏れてしまうリスクがあります。私たちは、市区町村が管理する「名寄帳」などを取り寄せて財産調査を行うため、こうした登記漏れを確実に防ぎます。
また、相続登記には、亡くなった方の住所が登記簿上の住所と異なる場合の「住所変更登記」や、住宅ローンを完済している場合の「抵当権抹消登記」など、付随する手続きが必要になることがよくあります。これらの関連手続きもまとめてワンストップで対応できるため、手続きのミスや漏れがなくなります。
④法務局との煩雑なやり取りをすべて任せられる
法務局の窓口は平日の日中しか開いていません。お仕事をされている方にとっては、相談や申請のために時間を確保するだけでも一苦労です。また、無事に申請できたとしても、書類に不備があれば法務局から連絡があり、対応に追われることになります。
司法書士にご依頼いただければ、これらの法務局との専門的で煩雑なやり取りはすべて私たちが代理で行います。あなたは、平日の貴重な時間を削られることも、慣れない役所とのやり取りにストレスを感じることもありません。
⑤【専門家が解説】「補正力」こそが司法書士の真価
以前、ある法務局の登記官の方と話をする機会がありました。その方が、こんなことをおっしゃっていたのが非常に印象的です。
「ご本人で申請されるのと、司法書士の先生が代理で申請されるのとの一番の違いは、『補正力』にあるんですよ」
「補正」とは、提出した書類に不備があった場合に、法務局から来る修正指示のことです。ご自身で申請された場合、この補正の連絡があると、多くの方が混乱してしまいます。電話で説明を受けても内容が理解できず、再び平日に法務局へ出向かなければならないことも少なくありません。
一方で、私たち司法書士が代理申請した場合、万が一補正の指示があったとしても、登記官との専門用語でのやり取りが可能です。「先生、ここの書類のこの部分をこう直してください」と電話一本で連絡が来れば、私たちはその内容を即座に理解し、スムーズに対応できます。この迅速かつ的確な「補正力」こそが、手続きを滞りなく、最短で完了させるためのプロの技なのです。この安心感は、司法書士に依頼する大きな価値と言えるでしょう。
こんな方は司法書士への依頼を強くおすすめします
ご自身の状況と照らし合わせて、一つでも当てはまるものがあれば、司法書士への相談を積極的にご検討ください。それは、あなたにとって時間的にも精神的にも、そして結果的に経済的にもメリットの大きい選択となる可能性が高いです。
- ✅ 平日は仕事が忙しく、役所や法務局に行く時間が取れない
- ✅ 相続人の数が多かったり、疎遠な親族がいたりする
- ✅ 法律の専門的な書類を読むことや作成することに苦手意識がある
- ✅ 手続きに時間をかけず、できるだけ早く確実に終わらせたい
- ✅ 相続した不動産の売却を考えている
- ✅ 自分で手続きを進めることに少しでも不安やストレスを感じる
- ✅ 相続登記以外にも、預貯金の解約など、やるべきことがたくさんある
いがり綜合事務所が選ばれる理由|円満相続への最短ルート
川崎市・横浜市を中心に数多くの相続手続きをお手伝いしてきた当事務所には、皆様に選んでいただける理由があります。それは、単に手続きを代行するだけでなく、お客様一人ひとりの心に寄り添い、円満な相続の実現を全力でサポートする姿勢です。
代表司法書士が一貫対応。安心のマンツーマンサポート
当事務所では、大量の案件を事務的に処理するようなことは決していたしません。最初のご相談から手続き完了まで、代表司法書士である猪狩が責任をもって一貫して対応いたします。途中で担当者が変わることはありませんので、どんな些細なことでも安心してご相談いただけます。
また、お仕事をされている方でもご相談しやすいよう、平日夜間(19時、20時開始)や土日祝日のご相談にも柔軟に対応しております。あなたのご都合に合わせて、じっくりとお話をお伺いします。

費用を抑えたい方もご相談ください。柔軟なプランをご提案
「専門家に頼みたいけれど、やっぱり費用が心配…」という方も、どうぞご安心ください。
当事務所では、すべてをお任せいただく「フルサポートプラン」だけでなく、お客様のご希望やご状況に合わせて、柔軟なプランをご提案することが可能です。
例えば、「戸籍謄本の収集は自分で頑張ってみるので、その後の専門的な書類作成と申請だけをお願いしたい」といったご要望にもお応えできます。ご自身でできる部分を担っていただくことで、司法書士報酬を抑えることが可能です。
無料相談では、まず何から手をつけるべきか、どこまでを自分で行い、どこからを専門家に任せるのがベストなのか、といった手続き全体の「交通整理」をさせていただきます。費用についても明確にご提示しますので、まずはお気軽にお話をお聞かせください。
まとめ|相続登記の悩みは、まず無料相談から始めませんか?
相続登記は、今や法律で定められた「義務」です。しかし、それ以上に、ご家族が遺してくれた大切な財産をご自身の名義にし、未来へとつないでいくための重要な手続きです。
ご自身で進めることも不可能ではありませんが、そこには多くの時間と労力、そして専門的な知識の壁が立ちはだかります。もし少しでも不安を感じるなら、専門家である司法書士に任せるのが、最も安全・確実、そして結果的に効率的な解決策です。
当事務所は、あなたの不安な心に寄り添い、円満な相続が実現できるよう、誠心誠意サポートいたします。煩雑な手続きは私たちプロにお任せいただき、あなたは故人を偲ぶ大切な時間をお過ごしください。
「何から相談していいか分からない」という方も、もちろん大歓迎です。まずはお話をお伺いすることから始めましょう。
お電話またはお問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください。
【事務所情報】
司法書士・行政書士・社会保険労務士 いがり綜合事務所
代表司法書士:猪狩 佳亮
所属:神奈川県司法書士会
所在地:神奈川県川崎市川崎区宮前町12番14号 シャンボール川崎505号

司法書士・行政書士・社会保険労務士いがり綜合事務所の司法書士 猪狩 佳亮(いがり よしあき)です。神奈川県川崎市で生まれ育ち、現在は遺言や相続のご相談を中心に、地域の皆さまの安心につながるお手伝いをしています。8年の会社員経験を経て司法書士となり、これまで年間100件を超える相続案件に対応。実務書の執筆や研修の講師としても活動しています。どんなご相談も丁寧に伺いますので、気軽にお声がけください。
